「キャス部隊、月光」、まだ続いてました。
PSO2のスクショがメインです。
しかし、それだけでは無理なので、流行りのAIが絵を描くのを使い、アザトース周りを書いてます。
物語も活況(かっきょう)に入った、後半にある、ネタバラシ回をイメージしてます。
色々あり、仲間として打ち解けあって来た、後の話です。
「これが、プラントだな」
「これを壊せば……世界が救われる……はず」
「仲間のよしみで教えてあげるけど、たぶん違うわよ」
「このプラントは、魔王様の細胞を培養してるのではないの」
「逆よ。勝手に増え続ける魔王様の細胞を、壊すように細工をして、それで制御出来るようにして、怪物を生み出しているの」
「その口調。やはり、お前が魔女か!」
「ふふふ、そうよ」
「あなたの目標が分かったから、もう、隠す必要も無さそうだし」
「仲間、と言ってくれたろ。なら教えてくれ!」
「じゃあ、何が原因で、世界が滅びかけているんだ?」
「その為には、あなたの頭の中を覗かせてもらうわ」
「……なるほどね。1000年後に、そんな事になってたのか」
「彗星、あなたも来てるんでしょ。 あなたにも関係する事よ。出て来なさい」
「全てを教えてあげるわ」
「……教えてもらおうか」
「魔王様の周りには、笛を吹き、太鼓をたたき、踊り狂う神々が、数多くいるのは知ってるでしょ?」
「あれを魔王様の憲兵か何かと、あなたの教団は思ったのよ」
「このプラントの細胞を壊す方法に気が付いた教団は、その方法で周りの神々を殺して回ったの」
「しかし実際、あの神々は、魔王様が三次元方向に膨張してしまうのを防いでいた存在なの」
「その彼らを滅ぼしてしまったので、魔王様のたがは外れ、無限に膨張をし始め、宇宙を飲み込み始めたのよ」
「な……なら、アザトース自体を滅ぼせば済む事だ!」
「……なぜ、神々が笛を吹き、踊り狂うのか?」
「彼らだって、魔王様の膨張を止める事は出来ないの」
「だから彼らは魔王様の膨張する方向を、歌い、導いているのよ」
「魔王様が、三次元方向に行かないように、四次元方向に膨張するように導いているの」
「だから、今や魔王様は、過去も未来も含めた一個体になっていて、だから今の魔王様が亡べば、過去の魔王様もいなくなるのよ」
「この宇宙は、魔王様が生まれた時に弾けた、卵の殻で出来ているに過ぎない」
「だから、魔王様がいなくなれば、世界も無くなるのよ」
「そ! そんなざれ事、信じろと言うのか?」
「信じるか、どうかは、あなた次第よ」
「でも覚えておいて。膨張を止めていた踊る神々たちも、元は魔王様の一部なの」
「だから世界を飲み込まないのは、魔王様の意思だと、私たちは認識している」
「私達も、あなた達も、世界をこのままであろうとしてるのは、同じなのよ」
「なら、教団の攻撃を、未然に防げばいいんじゃないのか?」
「ダメなのよ。あなたが見てしまった物は、世界が確定している」
「だから、未来は変えられない」
「正確には、あなたの目を通して、魔王様が見てしまったから確定してしまったの」
「魔王様が生まれた時、はじけ飛んだ卵の殻に、魔王様の一部が少し付着してたの」
「その要素を持つ人のみが、あなたの様な超常的な力を出せるのよ」
「あなたが、過去に来れたのも、魔王様の力そのもの」
「じゃあ、もう、何も出来る事は無いのか?」
「……いえ。まだあるわ」
「魔王様の膨張を防いでいた神々を、もう一度誕生させるの」
「その為には……その要素を体に持った人の……生贄が必要なの……」
きっと、つづく。